「‥‥ぃさん、‥ぃつぃさん、ま‥‥い‥さん!松井さん!」

「んあっ!?」

大きな声に驚いて私は飛び起きた。
あんだよ、うるせぇなぁ‥‥。

「あ、起きた」

目の前にいたのは、ニッコリと笑みを浮かべるタラシ風の男。

「だれ」

眠たい目をこすってそうたずねる。

「俺?俺は、三井 啓太。よろしくね?」

誰だよ。
眠い私は、名前をきいたらまた机につっぷした。

「いやいや、ちょっと待ってよ」

「あんだよ」

めんどくさいなぁと呟いて顔をあげる。
相変わらず、タラシ風な笑みをみせる男にイラついた。

「日直、なんだよね。松井さん」

‥‥。

「はぁ!?私が!?転校初日に!?」

「うん」

いや、うんじゃねーよ。