《知ってる?

幸せな日々ってね、

すぐに消えてなくなっちゃうの。》


懐かしい声がする。
可愛らしく微笑んで、私にそう言う。

あぁ、そういえば。

私達が壊れたのは、アナタと出会ってからだったね?


《泡みたいにね?
そういうものなの》

ふわりと微笑む天使は、
私の手をとり私の手をひく。
その先には、何もない、

真っ暗な闇。

光のない、場所。