「俺は、佐上 里央(さがみ りお)。君、２年でしょ？俺は３年ね」

優しいスマイルを見せるけど、なんか違和感。
ちょっと、気持ち悪い。なんか、変。

まぁ、今度にでも理由は聞こうか。

「あーうん、２年。私は松井 凜」

風で揺れる髪を耳にかける。
うっとおしい。

「俺は今野 雅(こんの まさ)おまえの1個上」

金髪はポケットに手を突っ込んでそう言う。
雅が名乗ったあと、里央に言われ、男たちの座っている和の中に加わった。
私は、里央に手をひかれ、里央と赤メッシュの人の間に座る。

赤メッシュは嫌そうな顔で私をみた。
なんだよって思ったけど、気にしない。
どうでもいいから。

「お～い、那智？その態度、治せって。な？」

那智と呼ばれた赤メッシュは「うるせぇ」と呟いて舌打ちした。

「…結城 那智、３年」

嫌々って感じでそう名乗る。
黒髪の赤メッシュは、片耳にリングピアスをつけている。