「まぁ。そゆ訳だから。ヨロシクね♪理事長と、高橋先生!!」

そう、ニカッと笑えば二人は目を合わせ、呆れたとでも言うようにため息を吐いた。





「ふーん。ここが教室?」

教室に、見えないんだけど・・・。
そこはタバコの吸殻も落ちているし、落書きもすごい。
まるで、族のたまり場みたい。

「えぇ。さ、じゃなくて、松井さんのクラスだよ。2-4ね。」

咲羅さんと、呼びそうになってる智ちゃんをみて少し笑いそうになるが一応こらえた。

「はーい、先生♪」

「うっ、…なんか咲羅さんに先生って呼ばれるのは…気持ち悪いですね。」

そう言って苦笑いした智ちゃん。

「じゃ、行こっか。」

教室へ入っていった智ちゃんに続いて私も教室へと、入る。

「はーい。静かに!転校生だよー。」

教室の中は、凄い荒れてる。
ここ、学校ってくらいに…。

「おっ!美人じゃん!ねーねー、彼女になってよ!!」

はっ!?
いきなり、何言ってんの。コイツ。頭悪そうだし。あ、ここ不良校だから頭悪いのは当たり前か。ったく、ボコボコにされてーのかっつーの!

「おい。てめぇら、黙れっつってんだっ!!!聞こえねーのか、あ!?」

智ちゃんのドスの効いた声が教室に響く。
わぁお。
さっすが、元『飛翔』副総長じゃん。怖い怖い。教室は智ちゃんのおかげで、静まりかえった。

「えー、松井 凛です。」

「じゃ、松井さんの席はその一番後ろね。」

おっ!ラッキー窓際じゃん。
ありがとねー、智ちゃん!!

そこの席の周りには、3つの空席。
?誰の席だろ。
そんな事を考えてるうちに、HRは終わったらしい。

「はい、じゃ自習なー。」

そう言い残して教室から出ていった智ちゃん。
え…。
こんなんでいいのー!?この学校!!