『あっ栞奈!おはよー!』

あたしは助けを求めるかの
ように手を降った。


「美緒~なにしてんのっ!!

って山本くんじゃんッッ!」


「おう!昨日ぶり!」


そして栞奈は、武藤くんを
見るなりあたしの腕をツンツン
してきた。



そして目であたしになにか
訴えかけているようにも見える。



キーンコーンカーンコーン
キーンコーンカーンコーンーー…


「あっ予鈴だっ!じゃああたし達
クラス戻るねっ!ばいば~いっ」


栞奈はあたしの腕をつかんで
すぐさまクラスへ入って行った。