とおるside

翌日________

俺はお姉ちゃんに言われたとおり、手を繋いで仲直りしてみることにした。

でも…男同士で手を繋ぐと…なんかキモくね?

まあいいや。えいっ

ぎゅっ

俺は勇気を出して手を繋いでみた。


そしたら!


「うっわー!とおるキモッ」


その瞬間のどまででていた『ごめんね』が胸のなかにひっこんでいく。


ムカつく

バシッ

「あ……」

俺はあつやを叩いてしまった。

「あの…あつやごめ…」

「もういいよ!!どーせ好きなパン違うだけで喧嘩するんだろ!?もうお前とは絶交だ!!!」


そんな…俺は謝ろうとしただけなのに…


「こっちこそ絶交だ!!!」

もうそれ以来、あつやと話すことはなかった。