「あのね、街へいくと、女の子が泣いてたの、あの、なんだっけ、ほら、まいご!」

「ふむ」

「あら大変!と思って、手を差し伸べようとしたそのとき!」

「うん」

「とおるくんがその女の子に声をかけていたのです!」

「うん、それで?」

「…終わり」

「それだけで好きになってしまったの!?小3に!?」

「でもそのさりげない優しさがーーーー」

「…まあ、いいんじゃない?」

「ひっか…」

「どうせふられるんだし!」

「ひどい!」