呟きは夜道に消えて行くのに、私のこの痛みは消えてなくならない。

まぁ、いつものように自分に非があるのかもしれないけどさ…。




そんな頃。

会社で関東代表を任されていた父が円形脱毛症になった。


原因はただ単にストレス。

だけど忙しい父はそのストレスのはけ口がなくて、その矛先は私と母に向いた。



当時、某保険会社に勤めていた母は仕事の時間が不規則で、それでも家事も疎かにせずに頑張っていた。

それでも、どうしても帰宅の時間が遅くなってしまっていた。


父はどうやらそれが気に食わなかったらしく、夜な夜な母にその文句を言っていたらしい。



同時に、私に怒鳴りつけることが多くなった。

6つ年の離れた当時小学3年生の妹と喧嘩をすれば、いつも怒られるのは私だけ。


文句を言えば強く怒鳴られる。
どっちが悪いかなんて関係なかった。

その理不尽さと、強い怒鳴り声に、幼かった私は耐えられなかった。


同時にそれは反抗期の始まりだった。




受験生としてのプレッシャー、
父親との衝突、
学校でのいじめ。

学校でのいじめは塾にも浸透していて、塾でも孤立していた。



1度にのしかかる重圧は、容易く私を情緒不安定にした。