進学と同時に引っ越してから、本当にいろいろなことがありました。


どこにいて何をしていても空虚感と孤独に襲われて自分を保つのが大変な時期があったり。

ご飯の味が分からない時期もありました。


支えがあるというのは、改めて大切でありがたいことです。

今の私はもう大丈夫ですが、あの頃の私にはかなりきつかったですね。



誰かに縋りたくて、誰でもいいからと彼氏を作ろうとしたこともありました。

そんな私を留めたのが、持田でした。


直接何か、というわけでなく、感情なく付き合って、結局傷付けたという事実が私を留めたのです。

もう、あんなことを繰り返してはならないと。



真菜が送ってくれた和ちゃんの写メを眺めて涙しそうになった時期もありました。

恋しくてたまらなくて。




紙ヒコーキを川に捨てた後、本当にスッキリしたかと言われれば、答えは否です。

そんなことでスッキリするくらいならいくらでも投げ捨てるわって話ですね。


心の中に鉛があるかのように息苦しかったのを覚えていますが、1つのけじめとしてはいい方法だったのかもしれません。


私の中ではどうにか割り切ることができました。

今となっては、懐かしさでいっぱいです。