あれからいろいろなことがあった。


複雑になってしまった家庭と、
友達がいない孤独と、
頼る人がいない苦しさと、

私は独りで戦っていた。


だけど、私はそれに耐えられるほど強くはない。



だから私は和ちゃんに、彼との思い出に縋りついていた。


寂しさからくるものなのか、単に恋なのか。なぜ、そうまでして和ちゃんに縋ったのか。

もう、何も分からない。



唯一言えるのは、それは私に寂しさと切なさを運び、さらに私を苦しめる。

だから私は…この想いと、さよならしなきゃいけない。


ごちゃごちゃと上に積み重なっているものを退けていけば、最後に残るのはきっと恋。




私は手に持った紙ヒコーキをギュッと握り締めた。

いつかのあの日の様に、パラパラと雨が降っている。



あなたに出会ってたくさん泣いた。苦しいことも、辛いことも、たくさんあった。

だけど同時に…幸せだった、
知らなかった感情にたくさん出会えた。