衝撃というか、ショックというか。

私の口からは乾いた笑いしか漏れなかった。


和ちゃんと諦めようと、持田と付き合って2ヶ月が経っていた。

なのに…別れたって。
諦める必要…ないじゃん。


そこまで思って、私は気付いてしまった。




私、全然諦めれてない。
変わらず、好きなんだ。


諦める必要ないじゃん。

和ちゃんを好きでいていいんだ。



2ヶ月。
そんな短い時間、なんでもない。

私の想いはすぐに2ヶ月前に戻った。


けれど、けじめをつけなければならないことが1つ。

決意を固めた私は、それを真菜と舞佳に話した。



舞佳にはものすごく怒られた。



「それじゃ持田が可哀想。」



正論だったし、自分が持田の立場だったら相当傷付いただろう。


私はすぐに持田に別れを告げた。
受験に集中したいからと嘘をついた。

最初から好きじゃなかったなんて、口が裂けても言えなかった。



雪が降るほど寒かったけど、私は解放された気分だった。

これで心おきなく、和ちゃんを好きでいれるんだ、と。