後々聞けば、元々別れたのは彼女さんの短期留学期間。

彼女さんが帰国したからヨリを戻したらしかった。


どこまで望みないの。



その日のうちに、私は先生に問いかけた。



「結婚するの?」



今思えば先生だって若かった。
だからアホ臭い質問だったけど。


留学期間、半年くらい会ってなかったはずなのに、それでもヨリを戻した。

つまり、お互いに離れている間も想いあっていたということ。


幼い私はそれだけで完結していた。



「あー、するんじゃない?」



この返答ですら適当なものだったのかもしれないけれど。

元々騙されやすいと周りに言われ続けていた私はそれを鵜呑みにした。



あぁ、終わった。

私にはもう、どうすることもできない。


どっちにせよ、離れるんだから。いい機会じゃないの。