そう考えている間も開いた口は塞がらず。


多分今、凄くアホな顔してるな…あたし…





学校の容子にあっけに取られながらも、校舎内に足を踏み入れた。












「えぇーっと…たしか校長室は……」




私は歩きながら鞄からパンフレットを取り出し、記載されている学校内の地図を指でなぞる。





「……校長室は1棟の2階か」




麗宮高校は校舎が1棟から8棟まで別れている。



方向音痴の私には大分きつい世界だな…


当分この地図が手放せそうにないです…



「えっと……ここを左か…」




なんとかその地図を頼りに2階までやってきた。
あとはこの角を曲がれば校長室に…………





ーーーーードンッッ






「きゃあ!」




曲がり角を曲がった瞬間、反対側からはしってきた誰かとぶつかった。





「いてて……」




ぶつかった弾みで尻餅をついてしまった私はお尻を摩りながらゆっくりと立ち上がる。