奈緒美はこの養護施設を買い取ると言い出すと、早速電話で弁護士や、その道のプロを集めチームを発足させた。


堀江『やっぱりな。言い出すと思ったよ。』


テル『買うって・・・』


アイム『本当に買っちゃうつもりだよ。』


ヨシコ『さすがね!奈緒美さんは!私にもないか出来ないかしら?』


香織『お姉ちゃんまで・・・』


ヒッキー『なんか、いいですね。僕にもできることがあれば手伝いましょう』


堀江『俺も忙しくなるな!ホリエンジャー始動!!』




テルは涙をこらえるのに必死であった。

テルは養護施設で色々な大人達に騙されてきた。

施設の人間というだけで入店を断るお店。

ゴミ同然の服を持ち寄り、優越感にひたるボランティア。

後ろ盾のない自分らを迫害する一般の子供達や親、先生。

テルや他の子供達も、他人を信用できなかった。特に大人達を。

しかし、テルはこの人達なら信用できる、そう思っていた。

いや、もうすでにそんな事はこれっぽっちもおもっていなかった。


テル(俺も馬鹿だけど、よっぽどバカだよ・・・)


香織『馬鹿にしかできんこともあるんじゃ。馬鹿め!』