私ったらなんて大胆な発言。まさか自分の口からこんな言葉が出るなんて。
でも………
恥ずかしさを上回ったアツ君への気持ち。好きで好きでしょうがない。そして自分がどれだけ愛されてるか分かったから………。このままアツ君に全てを奪って欲しかった。
「マコ………」
耳元で囁くアツ君の甘い声。そっとベッドに横にされる。上にはアツ君の色っぽい顔が……
私はというと、極度の緊張とドキドキで息が詰まりそう。ギュッと体をこわ張らせていると、クスッとアツ君の笑う声。
「大丈夫。そんなに警戒しなくても怖くないから……全部俺に任せて」
まるで魔法のようなアツ君の言葉。
チュッとおでこに降ってくる唇。次は鼻先に。そしてゆっくりと両頬に。
その度にさっきまでの緊張が嘘のように軽くなっていくの。
不思議と唇にはキスをくれない。次は耳へ。
「あっ……」
フッと息をかけられると全身を電流がかけ抜けたみたいに体が跳ね上がる。全身に鳥肌が立つ。
そのまま首を這い、鎖骨へおりる。
アツ君が触れる所全てが熱を帯びる。でも唇にキスをくれないから………じらされると堪らなく欲しくなる。
「アツ君……キスして」
自分からおねだりなんて。本来なら顔から火が出るようなことも今は本能のままに口からついて出る。
なんて大胆なのか。
自らアツ君の顔を引き寄せ、潤んだ瞳で見つめる。
目が合ったアツ君はニッと妖艶な笑みを浮かべた。
「やっと欲してくれた♪」
嬉しそうな声とともに降って来る熱を帯びた唇。何ともいえない心地いい感触にすぐに夢中になった。
深い深い溺れそうなキス。 求めて求められて……これ以上ないくらい愛を確かめ合う。