舌先でつついて刺激すると、マコの唇は固く合わせた部分を緩めて俺の侵入を許す。




「あ…ん………っ」





軽いキスから深いキスへの移行と時折漏れるマコの可愛い声に、俺の理性ははるか彼方に吹っ飛んでいた。激しく唇を合わせる。







-カクン…-





急にマコの体が崩れ落ちた。慌てて支えたけど、荒い息遣いにふと我に返る。






「悪りぃ。大丈夫?」





いつの間にか息付く暇を与えないくらい夢中になってたらしい。
それくらいマコとのキスは気持ち良かったから。





「だい……じょう…ぶ」





胸に手を当ててハーハーと息を整えながら、見上げて来るマコは頬が高揚してるし瞳は潤んでるし……あぁ、なんかヤバい。もうダメ。無理。






「わっ……」






ヒョイとマコの体を担ぎ上げるとキッチンを後にして二階の俺の部屋へ。




「アツ君!?何?」




いまさら何の抵抗だかジタバタするマコ。放す気なんかないっつーに。



「暴れると階段…落ちるよ?」
「………」



あれ?ピタリと抵抗が止んだ。それどころか俺にぎゅってしがみついてくる。


これって………いいってことなのかな。





-ガチャ-






部屋に入ると、電気を点けずにベッドにマコを優しく下ろして座らせる。


ロールカーテン上げてあるから程よく月明りに照らされてムードはバッチリ。


隣りに腰掛けてそっと抱き締める。いつもなら俯いてるところなんだろうけど…さっきから俺をずっと目で追ってくれてる。さすがに何かを感じ取ってるんだろうか。



「マコ……マコ大好き」



体のあちこちからじわじわ溢れ出すマコに対する感情。
それが全身覆い尽くすのなんかあっという間。髪の毛の先から(あ、もうあんまりないけど)足の爪先、そして細胞の隅々まで行き渡って満たされるマコへの『愛』。