「マコ……」
顔を埋める黒髪はシャンプーの香り。
サーモンピンクのインナーに白いコットンのワンピースは柔軟剤の香り。フワッと柔らかい肌触り。
そこから覗く白い肌はスベスベで…………
今まで付き合った娘達とはまるっきり正反対の。
飾らない
気取らない
偽らない。
そんな彼女のなにもかもにドキドキさせられる。
俺に人を愛せる、何に代えても守りたい気持ちを教えてくれた。
それは心も体も純白な彼女。
今はそれがとても愛しい。手放したくない、俺の手で俺だけのものに…………
「あの……あっ」
フッと首筋に息を吹き掛ける。吐息に反応してピクッと体が動く。その素直な反応に、俺の胸はキュン♪と音を立てる。
今度は体に回した手でスッと首筋から鎖骨にかけて撫でてみる。
「やっ………」
今度は耳に唇を寄せて軽く噛んでみた。
「んっ!」
指が、吐息が、唇が這う度に。可愛い反応。たまんないじゃん……
左手でマコの顎をクイッと持ち上げて自分の方を向かせる。ふと目が合う。
まだどうしたらいいのか分かんないような顔しちゃって…
「アツ君!?あの……水道出たままで…」
「…黙って」
マコを見つめたまま右手で流しっ放しの水道を片手で止める。
その手はそのままマコの頬へ。そして左手は細腰に回して体をこっちに向けさせて。
ゆっくりと顔を傾けながら近付くとマコも観念したのか目をつぶり、俺のシャツの腕の部分をギュッと握り締めてる。
大丈夫。優しくするから。
そっ…と唇を寄せる。
ちょっぴり冷たくてプルプルで柔らかくて………やっぱいい。