「小さい頃から親の仕事見ててさ。店の内装、インテリアひとつとっても印象が凄く変わるんだ。この店だって大人っぽいシックな感じだったらどう?」
確かに大人っぽいカフェには高校生は場違いな感じで入りにくい。社会人の人が商談とかしてるそばで笑っておしゃべりはできないもん。
「少し入りづらいかもね」
「だろ?こういう雰囲気だからこそ年齢問わず気軽に入れるんだ。店とか個人の家とかモデルハウスとか…趣旨にあったインテリア考えるのがすげぇ楽しい♪」
なんかアツ君が生き生きして見える。将来に目標があると輝いて見えるね。
「凄いね。アツ君ならきっと叶うよ」
「サンキュ」
私もただなんとなく毎日を過ごすんじゃなくて、何かやりたい事を見つけよう。目標があればきっと人生が充実するよね。
「マコそろそろ出るか」
「あ、うん」
「この後どうする?そろそろ日も傾いてきたし送るか?」
窓の外を見るといつの間にか夕方。通りがオレンジ色に染まっている。
あ、あそこに行きたい。この前見つけたあの公園。
「アツ君…もう一か所行きたい所があるの」