「ごめんね……アツ君ごめんね」
俺なんかに悪いと思ったのか、ポロポロ涙をこぼしてる。
エッチ中断することって普通によくあるんだけど……最悪、イク寸前にストップくらったりもするぞ?
なのにマコは本当に素直っつーかすれてないっつーか……純粋なんだなぁって思う。そこがまた、たまんなく可愛いんだけどさ。
泣いてるマコの頭をなでなでしながら、泣いてる子供あやすみたいに顔を覗き込んで笑う。
「残念だけどおあずけな。今日のところは彬良さん恐えぇし帰るわ。でも次は覚悟しておけよ~?」
『大丈夫。気にすんな』って言ったって気を遣ってるって思うんだろうから、ここはストレートに残念だって伝える。
「本当にごめんなさい………」
門の外まで見送りに出てくれたマコの表情はやっぱりまだ暗い。
「マコ~?まだ俺に悪いと思ってんだろ~。じゃあ償いに明日は外デートな♪今度こそ彬良さんに邪魔はさせない」
外デート……マコは苦手がってるけど、彬良さんが見張ってるんじゃあ気が気じゃない。大好きなマコを前にして二度もチャンスを逃してたまるか。
「じゃな。明日迎えに来るから。おやすみ」
まだ俯き加減のマコの顔を指で持ち上げ、チュッとキスをする。
凄い事発見。キスした直後のマコの上目遣い………うわ~ヤバい。超カワイイ!
思わずキュンとして、両手でマコの顔を覆うとまたキス。何度も何度も唇を重ねた。
ホントにこのまま持ち帰りたい………。
離れがたい気持ちをなんとか振り切って、ポンと頭を撫で『じゃな』と走り出す。
後ろ髪引かれる想いを残しながら――――