普通なら見つめあってナチュラルに思い出に残る様な…ってのを女の子は望むのに。なのに俺ってば、寝ぼけてキス、しかも超濃いディープだよ?初めての娘に。有り得ねぇだろ?
まったくもってムード台無し。




頭の中混乱してきて、一旦落ち着こうとマコを抱いてた腕を緩めた時だった。
















「…………いい…よ。アツ君となら……私」





そっと俺の首に回される腕。顔に触れる肌触りのいいカーディガンの感触と、鼻をくすぐるマコの優しい香り。






頬をピンクに染めて、潤んだ瞳で見つめられたら…………もうヤバい。







そっとおでこにキスしてやると今度は真っ赤になって『どうしよう』的な困った顔。そんな仕草がいちいち可愛くて愛しくて。俺、マコと居るためならどんなことも怖くない。何でもできる。そして他には何もいらない…











外もちょうど暗くて部屋の中は頼りない月明りに照らされて………








「マコ……好きだよ」
「私も………」








そっとマコをベッドに押し倒す。震えるマコを落ち着かせるように手を握り、反対の手でゆっくり服越しにマコの胸を…………………










-RRR~♪……-








突然机の上で鳴り響く電話口。

ビックリして二人とも飛び起きる。







「ごめん………内線。……多分お兄ちゃん」






マコはベッドから降りて受話器を取る。もう半泣き状態……多分凄い考えて俺のものになるって決心したんだろうに…………





「……はい………何もないよ、うん。……わかった」






側に行って頭を引き寄せ、なでなでしてやる。






「彬良さん、なんだって?」
「……………こんな時間までご飯作らないで何してるんだって」
「はぁ?」






飯!?自分の飯のために俺らのLoveな時間を邪魔したのか………