-最低だ………-






いつの間にか枕にしていたマコの膝が超気持ち良くて、いい夢を見ていた。










何度も夢に見たマコとのキス。








今回の夢は超リアルだった。肌の滑らかさも唇の感触もマコの匂いもはっきり分かった。

ちょっぴり冷たくて、フワフワ柔らかで、いい匂いで最高に気持ち良くて珍しくキスに夢中になった。
マコの甘い声なんかも聞けちゃって……。










それが夢じゃなかったなんて。
寝ぼけて本当にしちゃってたなんて………有り得ねぇ。




なんて事してくれたんだよ俺~。無意識に手癖の悪さが出るってどうゆうこと!?背中に回した手が的確にブラのホックを外しちまってるし………こんなの得意でも嬉しかないぞ。


今度こそマジで終わり!?マコがこんなに震えてる…嫌われた。絶対嫌われた。







「俺…最低だな………」
「違うよっ。最低なのは私の方だよ」







なんで?襲ったのは俺の方なのに………。
パッと顔を上げると、真っ赤な顔して両手で口を押さえてフルフル首を振ってる。







どういうことなのか、なんでかってどうしても聞いてみたくてそっとその小さな手を外してみる。








「………………の」
「ごめん、もう一度」






消え入りそうな声だったからうまく聞き取れなくて、マコの唇に耳を寄せる。
すると、信じられないような言葉がその可愛い声で紡がれた…。







「………よかったの」「…………っ!?」







全身に鳥肌がたった。


あんなキスで真っ赤になって恥じらって………恥ずかしい事なんかあるか。俺にしたらすっげぇ嬉しい。
可愛くて可愛くてたまんない。




はっきり言って理性も何もかもぶっ飛んだ。