改めてマジマジと顔を見る。
初めての寝顔。
シャープな顎のライン。
髭は……濃くないね。とても綺麗な肌。
お兄ちゃんは朝晩剃らないと青々としてくるから、何だか新鮮。
長いまつ毛にうっすら開いた唇が……色っぽい。こんな顔見たら誰だってアツ君に惚れちゃうよ。
………今までの彼女もこの寝顔、見たのかな。私がアツ君に貰える〔初めて〕はもう残ってないんだろうなぁ……。
あ、そういえばさっき、この唇が私の首に……うわ~ドキドキする。
そっと頭を撫でる。チクチクする。私の為にこんなに短く………ありがとう。
◆◆◆
-コンコン……-
部屋の戸をノックする音にハッとする。
-私も寝ちゃったんだ……-
「はい?」
「真琴大丈夫かっ?お前、篤に変な事……」
血相を変えて部屋に乱入して来たお兄ちゃん。外が暗くなっても降りて来ない私達にシビれを切らしたみたい。
アツ君が私の膝で眠っているのを見つけると、呆れ顔でグーを握り振りかぶった。
「ダメダメ!」
「こんな奴早く起こしたらいいんだっ」
ヒソヒソ声でお兄ちゃんに文句を言う。せっかくアツ君眠ってるのに。
「いいから早く出てってよっ」
「何っ!?お前今まで兄ちゃんにそんな事言わなかったじゃないかっ。やっぱりコイツの影響かっ………」
「あ~ごめんごめん!とにかくお兄ちゃん出てって」
「く~っ………」
-バタン!-
最後の反抗か、勢いよく戸を閉めて行った。その音に気付いたのか、アツ君の身体がピクッと反応する。
うっすら開く瞼。何だか気怠そうに頭に手をやる。うわ、色っぽい………
「ん…………っ、あ~……マコ?……夢?」
「きゃ………」
不意に長い腕が伸びて来て私の頭を引き寄せる。寝ぼけ眼のアツ君の顔がグングン迫る。反射的に目をつぶると、唇に当たる柔らかな感触…………。
初めての寝顔。
シャープな顎のライン。
髭は……濃くないね。とても綺麗な肌。
お兄ちゃんは朝晩剃らないと青々としてくるから、何だか新鮮。
長いまつ毛にうっすら開いた唇が……色っぽい。こんな顔見たら誰だってアツ君に惚れちゃうよ。
………今までの彼女もこの寝顔、見たのかな。私がアツ君に貰える〔初めて〕はもう残ってないんだろうなぁ……。
あ、そういえばさっき、この唇が私の首に……うわ~ドキドキする。
そっと頭を撫でる。チクチクする。私の為にこんなに短く………ありがとう。
◆◆◆
-コンコン……-
部屋の戸をノックする音にハッとする。
-私も寝ちゃったんだ……-
「はい?」
「真琴大丈夫かっ?お前、篤に変な事……」
血相を変えて部屋に乱入して来たお兄ちゃん。外が暗くなっても降りて来ない私達にシビれを切らしたみたい。
アツ君が私の膝で眠っているのを見つけると、呆れ顔でグーを握り振りかぶった。
「ダメダメ!」
「こんな奴早く起こしたらいいんだっ」
ヒソヒソ声でお兄ちゃんに文句を言う。せっかくアツ君眠ってるのに。
「いいから早く出てってよっ」
「何っ!?お前今まで兄ちゃんにそんな事言わなかったじゃないかっ。やっぱりコイツの影響かっ………」
「あ~ごめんごめん!とにかくお兄ちゃん出てって」
「く~っ………」
-バタン!-
最後の反抗か、勢いよく戸を閉めて行った。その音に気付いたのか、アツ君の身体がピクッと反応する。
うっすら開く瞼。何だか気怠そうに頭に手をやる。うわ、色っぽい………
「ん…………っ、あ~……マコ?……夢?」
「きゃ………」
不意に長い腕が伸びて来て私の頭を引き寄せる。寝ぼけ眼のアツ君の顔がグングン迫る。反射的に目をつぶると、唇に当たる柔らかな感触…………。