胸元を見ただけで心臓の動きが分かるくらい。
「前はその…私みたいなのがアツ君に触っていいのかなって遠慮みたいなのがあったから」
「俺…ずっとマコに触れるの我慢してた。マコがいやがる事して嫌われたくなかったから。可愛くて愛しくて触れたくなるのを理性で何とか押さえてた。でももう限界……好きな時に好きなだけ、マコに触れてい?乱暴な事はしないからさ……」
腕に軽く力がこもる。少し苦しいけど、気持ちをぶつけられてるみたいで嬉しい。
「お願いってそんなことでいいの?私がアツ君に触れられて嫌な訳ないよ。緊張してドキドキするけど、慣れるように頑張るから」
「ホント?マジ嬉し~……」
「あっ………」
チュッと首筋に触れる唇。
心臓破裂寸前………
「首、感じる?ホントはこういうこと一杯したいんだけど……ごめん」
アツ君、一旦私の身体を放すと、ベッドに寄り掛かっておいでおいでしてる。
「俺ほとんど寝てないんだ。安心したらマジ眠くて………マコ抱いてると安心する。おいで」
「えっ、そこで?」
両手広げてるアツ君の元におずおず近付くと、さっき同様背中から抱き締められる。
「ホントはベッドで横になりたいけど、タダじゃ済まないから。下に彬良さん居るし、下手な事したらどうなることか……」
私を抱き締めたまま、右の肩に顔を乗せてる。この位置だと吐息が もろ首にかかるから意識しなくても鳥肌立っちゃうよ~……。
「俺マコの匂い好き~。何もつけてないだろ。それがいいんだよな~…フワッと包まれてるみたい……落ち着くな~………………」
段々と口数が少なくなったかと思うと、スー…スー…と寝息が聞こえてくる。
-私なんかのためにいろんな事、一杯考えてくれたんだね-
すっかり寝入ったのを確認して、そっと身体をずらし、膝の上にアツ君の頭を乗せる。