「そうだね...。」

そう言って笑顔を作ってみた。

「そうだよ。」

大貴も笑顔で返す。

やばい...
泣きそう。なんで泣けてくるんだろ。
泣いたってしょうがないのに。


「あたし達なら大丈夫だよね。」


涙が落ちる前に
どうにか抑えなきゃ。
クヨクヨしたとこ大貴に
見せたくない。


何とか涙を抑えて落ち着きを取り戻した。

泣いてるなんて心配させるよね?
それになんかちょっと悔しいし。


「優理香。」


「ん、なに?」


「明日から1泊2日で
旅行行かない??」


「え!旅行!?どこに??」

「んー。俺に任せてくれる?
明日のお楽しみってことで!」

「でもあたし準備もなにも...。
お金だって...」

「だから!俺に任せてって!
優理香は何も考えないでいいから
明日朝7時に迎えに行くから。
着替えと必要な物だけ準備しといて。」



「んー、...わかった。任せるね!」





半ば強引に決まった大貴との初旅行。

大貴どこに行くんだろ?
でも凄い楽しみ。


今日は準備して早めに寝よう。