大貴に友達ができたことは
良い事なのに...

でも、友達って男の子なの?
看護学校なんだからきっと
女の子の方が多いよね?


今まで少なくともあたしと
付き合ってる間の3年間は
他の女の子と浮いた話の
なかった大貴を信じれない
訳ではないけど、浮いた
話が全くと言っていいほど
なかった大貴だからこそ不安
なところもある。




「大丈夫だよね?」


「なにが?」


「あたし達。」



「...優理香、不安?」

「当たり前じゃん。今までみたいに
こんな風に簡単に会って顔見たり、
声聞いたりできないんだよ?」



「そうだね。でも、俺達伊達に3年間
付き合ってきた訳じゃないだろ?」


「そうだけど...」

「俺は離れてても大丈夫って思ってる。
優理香と俺なら大丈夫って自信あるよ。

前も言ったと思うけど俺にとって
優理香は最強だから。」


「...うん。」


どうしようもないって分かってる。
この不安はどうしようもない。
あたしが大貴を信じなきゃ。
2人のこの先を信じなきゃ。



「優理香??」


大貴が心配そうな顔で
覗き込んでくる。