「ヤダ、けさないで」



ボソリと聞こえたその声をコウゴルアスは聞き逃さない




「大丈夫、俺は君を消さないよ?」



と、優しく少女の頭を撫でる



少女は一瞬ビクッとなるが、ゆるゆると顔をあげ




「だって………あの人は」



「うん?」



「存在してはいけないって、邪魔だって」