「どうして…?」
「別に?理由なんて特にないわよ。大体あんたいちいちイラつくのよ。ちょっと笑顔で話しかけてあげただけなのに、毎日毎日ニコニコくっついてくるんだもの。」
涙が溢れてきた。
夏海は、そんなにあたしのことが嫌いだったの?
声にも出せなかった。
「みんな、聞いて〜!コイツ、いじめられて悔しくなって、そのいじめてたコを川へ落としたのよ!でも運良く泳いで、生きて帰れたらしいけど。でもさすがに川に落とすはないよね。」
夏海は周りを見渡しながら、でもあたしを冷ややかな目で見ながら大きい声で言った。
「…ち、違う!!確かに川には行った。でもあっちがあたしを落とそうとしたの…!あたしは抵抗した。そしたら逆にあっちが落ちたのよ…!」
「そんな都合良く作られた話、誰が信じると思ってんの?とことんバカね。」