いつもの教室。
変わらぬ生活。
だけどそこにはあたしの存在そのものが必要とされなかった。
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《高校1年 秋》
あたし、浅倉 陽奈(あさくら ひな )。
小さくておっちょこちょいで…。
特に何も長所がないけど。
元気に過ごす高校1年生!
そして今は2学期のちょうど半分くらいかな?
高校生活になれてきたそのころ。
『それ』は突然起こった。
「おはよー!」
いつものように教室に入るなりでっかい声を張り上げるあたし。
だけどいつもみたいに笑ってあいさつを返してくれる人は誰もいない。
何…。この空気……。
あたしを見てからみんな無表情だ。
凍りついたような雰囲気。
「みんな…?どうしたの?」
するとある男子が
「黒板見てみろよ。」
と、冷たく言い放った。
あたしは言われるがままに黒板に目を向ける。
え…………。
なんで………………?