side湊 こんな風に、琴音をばかにしているが その実力は認めていた。 演技力、スタイル、顔、明るい性格。 これなら、人気が出ないはずがない。 俺と琴音は、中学時代にスカウトされてから、 ずっと、同じような道を歩いてきた。 まるで、レールをひかれたかのように。 そして、そのレールの先頭を歩くのは… いつも、俺だった。 それなのに…