「まだちょっと熱いな…」 氷枕を置いて、その上に そういって、あたしを寝かせる陽翔。 なんだか…もやもやする…… 「ごめんね…ありがとう」 お礼は、言わなきゃだもんね… なんだろう、この気持ち… 陽翔は、かがみこんであたしに目線を合わせた。 「早く、熱下がるといいな…」 そういって、あたしの頭をなでる。 「…うん、ごめん……」 湊が部屋に戻ってくると… お互いの顔が険しくなる。 ぴりぴりした空気が走る。