「それに、陸斗…ふらついてる。」 あたしは競技場に1番近い場所に駆け寄る。 「はるー!!」 これいじょう無いくらいの大きな声を出した。 それでも、会場の歓声にかなうわけがなかった。 陸斗を呼んだって、はぐらかされて終わりだから。 「はるー!!」 遙…お願い、気づいて!! 「陸斗を… 陸斗を走らせたらダメーーー!!」