競技場に出てきた遙は、大きな深呼吸をして空を見上げている。 その時だった。 「陸斗………?」 「ん?陸斗がどうかしたか?」 あたしが陸斗の異変に気がついたのは。 先輩方はみんなあたしに注目をした。 でも、あたしはそんなのを気になんかしなかった。 「陸斗…おかしい。 足………。」