突然、優衣がおでこをくっつけてきた。




「んー…まだ熱あるね?」



「………。」



くらくらして、何がなんだかわからない。


「遙?大丈夫…?」



グイッと顔を近づけてきた優衣に、思わず自分の唇を重ねた。



触れるだけの、優しいキス。



「んっ……は…遙!?」



ふわふわした気持ちになり、俺はそのまま意識を失った。