「んー………」



歪む視界の中に、優衣の顔が見えた。




「遙、起きた?」



「優衣…俺………」



「遙、熱があったんだよ。

ほら、もう下校時間だから帰ろ?」



「…あぁ。」




熱のせいか、頭がぼーっとして何も考えられなかった。