そして退院の日。



「遙君…頑張ったね。」



「はい。お世話になりました。」



「遙君…おじさんと約束してくれるかい?」



「約束?」



「うん。走れる足はあるけれど、決して無理をしない事。


痛みを感じたら、必ず医者に来てね?

わかったかい?」




この事故は、トップアスリートを目指す俺の大きな壁となった。




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        ──…