「遙の走る姿、好きなんだよ? キラキラしてて。」 「そっか。優衣、絶対見てろよ!!」 「もちろん!!約束ね!!」 優衣が見つめる中で風になること。 それは何よりも楽しくて、何よりも好きだった。 「遙は…やっぱり速いね。」 飲み物を渡しながら、ポツリと優衣がそう言った。