「遙。お前は立派な陸上部のエースだ。 お前の為に、みんなの為に…駆け抜けろ。」 奏汰先輩は力強く遙の背中を押した。 『男子100m走に参加する…』 「遙、行け。風になれ。」 「…あぁ。絶対に頑張りますよ。」 遙の目は真剣で、あたしまで緊張がのぼる。