「優衣?俺の順番いつ?」 今日は大会当日。 「男子100m走、1回目の1レーン。」 空には雲1つなくて、綺麗に晴れていた。 競技場の地面は、太陽の光を受けて熱く見える。 「日向!!」 「遙ー!!」 後ろを振り向けば、桜川高校の陸上部全員がいた。 「奏汰先輩、どういう事ですか!?」 「みんな…遙を応援してんだよ。」