ポタ…ポタ… 雨粒の落ちる音がする。 「…お前は、まだ…天風が、好きか?」 唐突な質問だった。 「はい。俺は…優衣以外を好きにはなれません。」 それでもすんなりと答えられたのは、 それほどに優衣が好きだから。 「…陸斗。お前から話せ。」 「遙。これから話すのは、全部1年前の事だ。」