全国大会は1週間後。



天気は最悪な雨だった。



いつもと変わらないはずなのに、なんでこんなにも胸騒ぎがするのかわからなかった。



放課後の教室。


いつもと変わらないはずだった。



「…遙。ちょっと、いいか?」



改まった様子の陸斗に何かを決意した優雅先輩の目。




「…はい。場所、変えたほうがいいすか?」



「あぁ。部室で…。」