「付き合わないよ。」



「え…?」



「優衣。大会が終わったら、話したいことがある。」



「う…ん。」




大会でいい記録を残したら伝えるんだ。



優衣にこの気持ちを。



そう考えると、ふわりと心が軽くなった。



「…走りたい…。」



「遙?」



「なんか、今すごく走りたい気持ち。」