体育館裏に足を運べば、2人の話し声が聞こえて来た。 「ね…優衣ちゃんって、日向君と付き合ってるの?」 俺…?西条に何か関係あるのか? 「付き合ってなんかないよ。そんなじゃ、ないから…。」 「そうなんだ…。仲良いし、てっきり…ね?」 「あたし達は、ただの幼なじみだよ…。」 そう、耳に届いた。 俺と優衣はただの幼なじみ。 この関係は変わらないだろう。 なぁ、優衣…。 俺はどうやったら、お前の特別になれる?