「ラストッ…頑張れ!!」




ゴールラインをこえて


力強く握りしめた拳を


天に高く掲げる。



「大会新記録!!」




なぁ…今でもキミは、俺を見ていますか?



あの日、キミの手を離したことを…




ずっとずっと後悔してます。









「…ありがとう。」




──どうかこの声が


あなたに届きますように…。










あたしは、

風のように走るキミに


恋をしました。