───プルルルル



俺の携帯が着信音を鳴らした。




「…はい?」



『っもしもし!?
今どこにいんだよ!?』



「拓人先輩…うるさいっす。」



『それどころじゃねぇ!!
優衣ちゃんが目を覚ましたっ!!』



「は………?」



『305号室!!早く来い!!』



思考回路停止。


優衣…が?



奏汰先輩も陸斗も忘れて、俺は優衣の病室に走り出した。