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奏汰へ



…奏汰がこれを読んでいるって事は、私はもうこの世界にいないんだね。



ごめんね、私、負けちゃう事がわかってたから…。



伝えたかった気持ち、全部全部ここに残します。



─…ねぇ、今笑ってる?
私の大好きな笑顔で。



泣いて…ない?

私は、奏汰の笑顔が大好きだよ。



だからね、笑って下さい。


たとえ、私がいない世界でも…。

最後まで、最高の笑顔を…。




私、ずっと考えてた。


なんで私が病気なの?って…。



命が1番大事と言われて…。


正直、生きてる事が辛かった。