「…優衣から…全部聞いてた。

お前、記憶戻ったんだろ?」



「っ…!?」



目を見開いている陸斗。



「お前がさっき“遙”って呼んだから確信した。」



「…ははっ…お前らにはかなわねぇな。」


笑う陸斗に俺は何かが切れた気がした。