「お前ら、本当に仲良いなぁ。」



周りから見れば手を繋いでるように見えるあたし達。



「そりゃどーも。」



遙は笑っている。


こんな事で真っ赤になるくらい、あたしは遙が好き。



「で、話ってなんですか？」



真っ赤になるのを誤魔化すように、あたしは先生に話を振る。



「あぁ…日向、来週ある大会なんだが…参加してみるか？」



地区の中でも優秀な成績の人が参加する大会の事。



「…はい。参加したいです。」



遙の言葉に迷いはなかった。



「じゃあ、天風…お前はしばらく日向専属マネージャーを頼む。」



「っ!!はい!!」