「さっき…ずっと夢を見てたんだ。


それで…遙が出て来た。」




「…んで?なんで、足のケガ黙ってたの!?

陸斗が…死んじゃうかと思った…じゃないっ!!」




「…もう、走れないことはわかってた。

だから最後に、遙と走りたかった。」




あれが最後だから。


俺はもう、ここから姿を消すから──…。