「優衣…陸斗はなんで…っ」



「陸斗ね…左足の故障だったの。

薬の副作用があるから運動はダメって…


それなのに…。」



優衣は俯いていた。




“「うわっ!!」”


少し前に、俺は準備室のハードルを避けきれずケガをしそうになった時があった。



“「…ってー!!遙、大丈夫か?」”



その時、陸斗は俺をかばって左足をケガしたんだ。



“「たいしたことねぇよ。」”


“「ただの打撲ー!!」”



あれは、嘘だったんだ。