「ファイトーーー!!」



観客席からの声援を聞きながら


自分のレーンに位置に着く。




呼吸なんか忘れて


ただ、走る事だけを考えて






「On your mark…set…」


──パンッ



乾いた音と共に走り出す。




風になって──…


この陸上競技場を駆け抜ける